美人ギタリストたちの夕べ

美人ギタリストたちの夕べ_b0035524_1947744.jpgアランフェスギターサークル主宰による、「女流ギタリストの夕べ」が横浜の大倉山記念館ホールで12/23開催されました。

←4人の女性ギタリストのトップは児玉祐子さん(ギタリスト-23)。

聖母の御子 (カタルーニャ民謡~リョベート)
マルボローの主題による序奏と変奏 (F.ソル)
アルハンブラの想い出/アラビア風奇想曲 (F.ターレガ)
クリスマスの歌/ワルツ第3番 (A.バリオス)
を弾かれました。

美人ギタリストたちの夕べ_b0035524_208323.jpg2年間スペインに留学され、あのギターの女王マリア・エステル・グスマンに師事。コンクールにも入賞。
スペイン語もペラペラでグスマンさんが日本にいるときの通訳もされています。
現在日本で演奏活動、教授活動をしています。

愛器のギターはマルセロ・バルベロ・イーホ(二世)。
粒の揃ったいい音色です。児玉さんにあっていると思います。

トップバッターは緊張すると思いますが、出だしの曲の時だけ感じさせただけで後は落ち着いたものです。
音は丹精で模範的な演奏という感じのしっかりしたスタイルをお持ちです。

マルボロー以外は私のレパートリーでもありましたので、とても興味を持って聴きました。
力を入れないでも響く音の出し方が非常に参考になりました。
私もよく弾くアラビア風~は最高でした。見習おう!
児玉さんもブログ「ギタリストのお昼寝部屋」を出しています。ご覧ください。

美人ギタリストたちの夕べ_b0035524_20321717.jpg←2番奏者は佐藤真澄さん(ギタリスト-24)。

エチュードOp.6 No.8 (F.ソル)
タンゴ・アン・スカイ (R.ディアンス)
コユンババ (ドメニコーニ)
を弾かれました。
愛器のギターは2000年生カセレス作。

今年10月に近江音楽堂でソロデビューを果たしました。
コユンババ(変な曲名でしょ!トルコ語で水の揺らぎのような意味と聞いています。)はデビューコンサートでも弾いた曲です。

美人ギタリストたちの夕べ_b0035524_20432173.jpgかなりのテクニックを持っていらっしゃる方で、迫力のある男性っぽい(兼平さんも言ってましたが)演奏をします。

コユンババもメリハリが利いて、指が早く動く最後の楽章は盛り上がりました。
でも意外に合い間のレガートで弾くところなどもいいのです。

その時の感情やコンディションがストレートに出る方なのでしょうね。

ソルのエチュードとディアンスのタンゴ・アン・スカイはまだ1ヵ月半だけの練習で挑戦したとのことです。
タンゴ~はその点ちょっと無理がありましたが、完成されるのは時間の問題です。
その時、改めてまた聴いてみたいです。多分向いている曲なのですばらしいでしょう。

個人的には先日聴いたJ・S・バッハのプレリュード・フーガ・アレグロ(BWV998)が真澄さんには一番合っていると思います。
よくまあ、あんな早くて難しいアレグロを綺麗に弾くなと感動しました。

美人ギタリストたちの夕べ_b0035524_20595150.jpg←3番奏者は村上尚代さん。

ユリディウスのワルツ (V.モライス)
哀愁のショーロ (バリオス)
夢 (ターレガ)
エレジー (メルツ)
ファンタジー (ダウランド)
アベマリア (バッハ=グノー)
星に願いを (ハーライン)
を弾かれました。

愛器のギターは星野さんに特注でショートスケールに作ってもらったものです。

クリスマスにちなんで「ファンタジー」をテーマで曲を揃えたようです。サンタさん衣装もご自身の手作りとのことで、ステージサービス精神がすばらしいです。

美人ギタリストたちの夕べ_b0035524_21103927.jpgプロのWeb技術者でもあり、ご自身のホームページには彼女の過去の演奏が聴けるようになっています。

よく公共施設などに招待演奏を頼まれていらっしゃるのでステージ演奏は経験豊富と思います。

聞かせる、楽しませる、という音楽の本来のものをステージで披露出来るのはプロでも多くはありません。
明るい、愛嬌のあるかたで地元千葉からもオジサン応援団が来ていたようです。

どの曲も安定していて、けっこう感情を強く込めて弾いているので曲がジーンと伝わります。

これらの曲は彼女の得意なレパートリーのようで、まさにファンタジーの世界です。
それにステージ演奏をこれだけのレベルで聴衆に楽しませる数少ない奏者であると思います。
永遠のお姫様です。

美人ギタリストたちの夕べ_b0035524_21324615.jpg←ラスト奏者は椎野みち子さん。

エチュード11番/プレリュード第4番 (ヴィラ=ロボス)
バーデンジャズ組曲 (イルマル)
ソナタ3番1~2楽章 (ポンセ)
リブラソナチネ2~3楽章 (R.ディアンス)
を弾かれました。
愛器のギターはホアン・アルバレス作。

「プリンセス・ピンク」のハンドルネームでギター界ではよく知られています。衣装も普段着もいつもピンク一色。

美人ギタリストたちの夕べ_b0035524_21392824.jpg昨年の全国アマチュアギターコンクールで優勝した方でもあります。
今年、来年は全国のコンクールを受けまくっているところです。

これで29歳を筆頭に3人もの20代の息子さんたちがいるのです。

手の大きさがギター演奏に重要と思っていたらこの方の演奏と手を見てみれば、それがいかに真実でないかがわかります。
比べてみると私の半分ちょっとしかないです!(驚)

しかも私でも弾けないような手の動きが早いだけでなく、かなり手のひらを広げなくては弦を押さえられないバーデンジャズ組曲やリブラソナチネをガンガンと弾きます。


一週間前から緊張で体調が悪かったと聞いて、この方でもそうなんだと変に感心してしまいました。
でもバーデンジャズは特に良かったです。ご本人も乗っていたと思います。

美人ギタリストたちの夕べ_b0035524_2157559.jpg演奏後の記念写真。

ホールは満員でした。

皆様、すばらしい演奏をありがとうございました。

それにしても彼女らに比べ、我々男性軍の旗色の悪いこと!
ここでも女性強し・・・、です。

夜遅くになりましたが、これから打ち上げです。



美人ギタリストたちの夕べ_b0035524_22314100.jpg美人ギタリストたちの夕べ_b0035524_2232623.jpg



主催者の兼平さん(カネちゃん)と。(左側)

サークルメンバーの佐々木さん(鉄道員さん)と。(右側)







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打ち上げでは私はしっかりといい場所に。。。

こちらでも大人数でおしくら饅頭状態でした。

あ~ぁ、ギターはいいなあ~!!!



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by kazuo-nakazato | 2005-12-26 22:08 | クラシックギター
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