東大の赤門は赤かった

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東京生まれの東京育ちでありながらまったくの縁がなかった東京大学(笑)。

今まで行った事もなく、昨日のSAREXのワークショップが「赤門前に集合」となっていたため図らずも見ることが出来ました。
加賀藩屋敷の門だったとか、当時から赤く塗られていたのでしょうか。

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東大はものすごく広く、農学部の門はヒマラヤ杉で作られた立派なものでした(お金、ある~!)。

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大学院建築学の松村・藤田研究室でまず松村秀一教授の「授業」を受けました。

アールヌーヴォ時代を生きた「ジャン・プルーヴェ」(ポンピドーセンターの案を選出した人)がやってきたことが、工務店のこれからの存在価値に通ずることを説明してくださいました。

「19世紀的なクラフトマンシップを堅持しながら20世紀的な工業化技術を追求した創作スタイルがひとつの範になる」と訴えておられました。

「小規模生産者の自由」と題されていましたが、大手だから出来ないことで小さいから出来ることが有り、それがブランド化することが近年多くなってきている例を挙げられ(例えば、革靴ならアンコナ、など)、
ここ100年のマスプロダクションが主流の間、地下で脈々とクラフトマンシップは続いていて、最近地上に噴出しつつあるとのこと。

工務店もそういう存在になり得る・・・という励ましです。

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この後、国交省の役人がたが乱入?・・・笑

木造住宅振興室長まで来られ、急遽今回の建築基準法改正に伴う現場の状況を聞きに来ました。
睨みつける工務店たちの中で冷や汗かきかきの感でしたが、実情把握をしようという姿勢は伝わりました。

SAREXに聞きにくるということでは、ここの工務店を中心に行政とのパイプを作り、二度と今回のような行政の暴走を起こさせないように情報交換・意見交換を持てる団体が出来ようとしています。

この直後、創建舎で待ちに待っていた混構造(地下RCの上木造2階建て)の家の許認可が出たという報告が入り、早速役人の方に知らせどれだけ大変だったかを伝えました。
(関東で混構造第一号かもしれません)

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後半の「授業」はマドンナ講義。 藤田香織 先生。

始めは生徒さんかと思っていました。・・・先生だったとは! 
しかも美人で東大の准教授。。。 天は二物どころかたくさん与えてしまったみたいです。
写真フラッシュがバチバチ、、、タレントなみです。

でも講義は「伝統木造建築の耐震性」でとても説得力のあるものでした。

全国にある五重塔(現在22塔あるそうです)の耐震性にご興味を持たれ、史実調査や実験と実測を踏まえながら構造解析をされている姿勢に皆共感を覚えていました。

地震で五重塔が壊れた記録はないそうで、その理由を明らかにされたいそうですが、後2年くらいで成果を出したいそうです。

計測器を付けて待っているところもあり、地震が早く来ないかな、なんて(不謹慎と思われてしまうでしょうがと言ってましたが)思っているそうです。

なんちゃって東大生の気分で「授業」を終えました。

この場での即席ファンが多く出来たようです。
新建ハウジングの三浦編集長が「香織ファンクラブ」の会長になると言ってました(爆)。

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by kazuo-nakazato | 2007-11-09 13:38 | SAREX
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